MEMBERS' INTERVIEW

大切なことを次の世代へ繋ぎ、世の中をもっと優しくしたい

今回は会社員・個人事業主の2つの顔を持ち、
熱海でご活動されている本井有希子さんに
個人事業主としてのCLUB HUBlicの使い方や
オプションサービスの活用方法についてインタビューしました

沖縄県出身。学校卒業後、新卒で熱海の宿に就職、33年在籍。元支配人。
今まで経営のほとんどに携わり、口コミ 3.9 の数字を1年で 4.6 まで押し上げる社内教育を実施。現在は個人事業主:well ∞ flowとしても活動し、熱海中の宿全体に社員教育・チーム育成・集客マーケティングを伝授。さらに、業界や職種問わず、リーダー個々人の特性に合わせた育成手法を開発し、心理的な側面も含めて個別にアドバイスなども行っている。

ご契約:一般部員

本質を伝えることでもっと優しい世の中に

――本井さんは個人事業主「well ∞ flow」としてどのようなことを行っていますか?

これまで宿の支配人として、宿全体を動かしてきて、『目先のクチコミ評価に振り回されて、心身が疲弊し、若いスタッフが退職してしまう』ということを何度も経験しました。その経験から、私たちの職種にとって一番大切な「お客様に喜んでもらう」ことを自主的に考える職場づくりを必要だと考え、積極的に職場づくりに取り組みました。取り組んで振り返った時、「この現象はどの宿泊業にも起きているのではないか?」と感じました。

その体験から、well ∞ flowでは同じ境遇を抱える同業のみなさんに「おもてなし」の本質やそれを支えるチームづくりを少しずつでも伝え続けて、熱海中の宿全体に広げています。

広げることによって、スタッフにおもてなしの本質や技術が浸透し、目先のクチコミ評価などに心身を振り回されることがなく目の前のお客様に集中することができ、おもてなしの連鎖が生まれます。そしてスタッフからお客様へ、お客様からまたその先へと優しさが世の中に広がっていくのではないかと考えています。


――本井さんが達成したいことはありますか?

「私が育てたリーダーたちが、今度は次の世代のリーダーを育てる人になってほしい」という夢を達成することです。それぞれの地域や宿が持っている文化やエッセンスをどんどん繋いでいき、それを受け取った人たちが、次へと受け継いでくれる。そういうおもてなしの循環が増え、優しい世の中になるといいなと思っています。

CLUB HUBlicに来ると色んな人たちに会えるんです

――CLUB HUBlicはどのように使われていますか?

勤務先の宿の退勤後や休日を中心に、週2-3日くらいの頻度で書類の整理やPCを使う仕事の際に利用しています。1人で利用できて集中できる個別ブースと部員さんと対面で会うことができるフリースペースがお気に入りの場所ですね。あと、CLUB HUBlicには本がたくさんあるので、仕事で使う参考資料を探したり、本を読んだりしています。

CLUB HUBlicで出会う方々は会社の名前のつながりだけで繋がるわけではないのでとても気が楽なんです。私は会社ではなく私自身を知ってほしい。「名前だけでもう十分ですよね」と言われるようになりたくて、CLUB HUBlicを利用しています。

あと、CLUB HUBlicに利用すると色んな人たちに出会えます。起業した方や既に熱海で活動している方など「熱海を良くしたい」という同じ志を持っている方たちと、しがらみ関係なくみんながフラットな関係で繋がることができますし、逆に教えてもらえることがたくさんあります。それが新鮮で楽しくてよく利用しています。

お気に入りの個室ブースで仕事をしている本井さん
――オプションサービスもご利用いただいていますが、
 経営者コーチングバックオフィスサポートをどのように活用されていますか?

経営者コーチングは毎月「構成があっているか間違っているか」「ニーズがこれで大丈夫かどうか」などを確認してもらって、自分のブラッシュアップや方向性の擦り合わせを行っていただいています。ずっと1人で行っていると、頭の中が整理つかなくなってしまうんです。実際にめぐみさん(弊社経営者コーチング担当)は個人事業者、経営者としてどんどん先に進んでいるので、経験などを聞きながら教えてもらっています。

バックオフィスサポートは苦手で放置してしまうようなレシート関係などの管理をお願いしています。また自分のなかで言語化できないことを上手にまとめてチラシをつくってくださったり、事業計画書を全部やっていただいているので、本当に助かっています。

オプションサービスを利用して良かったことのひとつは自己紹介ができるようになったことです。

例えば、会社に勤めていると会社の肩書きを出して自己紹介するのが一番わかりやすいですが、会社を退職して肩書きを捨てた時には自分は何物なのか、自分をなんて表現していいのかわからなくなってしまいます。

オプションサービスを利用する前の私は自分自身のことをよく知らなかったですし、自分を言語化することも難しかったので、どのように自己紹介してよいのかわかりませんでした。

そんな私ををわかりやすく言語化してくれたのがこのバックオフィスサポートであり、毎月の経営者コーチングで出してもらえる方向性でした。自分がここにいるよと旗を立てるためにも自己紹介ができることはすごく大きいと思います。
――CLUB HUBlicをどんな方におすすめしたいですか?

まず熱海に住んでいる若い方にはぜひ知ってほしいなと思います。特に仕事をしていて、どこに相談していいのか分からない方におすすめしたいです。CLUB HUBlicを「人の温度感というのを感じながら勉強する」「自分の悩みを相談できる方たちがいる」場所として利用してくれたらいいなと思います。

結局、若い方たちが一番、まちを活性化してくれると思っています。若い方たちが何か活動すると、周りにいる大人たちも「何か楽しそうだぞ」と気になりますよね。多くの人と学び、関わることで、今までのようにただ単純にお客様の接客をするだけではなく、色んな意味でのサービスレベルが上がると思います。そのための場所として、若い方にはぜひ使ってほしいなと思います。

そうして育った若い方がそれぞれの地域や宿が持っている文化などを繋いでいって、次世代へと伝承していく。そのような「おもてなしの循環」が増やすことが私の目標です。

――本井有希子さん、ありがとうございました。

※撮影時のみマスクを外しています。